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【体験記】大腸の内視鏡検査を受けた

 

この記事のポイント

  • 症状がないと保険適用されない
  • 事前準備時のおしりの拭き方に注意
  • がん保険の加入タイミングに注意

 

【体験記】大腸の内視鏡検査を受けた

 

最近、近い親族や同世代の同僚が内視鏡検査で大腸がんを発見したりと、私の周りでにわかに内視鏡検査の話題が上がるようになりました。

自分自身も加齢によるものかお腹がゆるくなることが増え若干の不安があったので、内視鏡検査を受けることを決意。

ネットを見ると個人の詳細な体験記がほとんど無いため、記事として残しておきます。

 

事前検診

 

私がかかりつけの地元の医院は、内視鏡検査に力を入れていることを大々的に謳っています。

ただし、過去に何度か相談をしたことがあるものの、「まずは検便から」というスタンスで、特にこれといった症状が無い場合は積極的にはやらないようです。

今回は近い親族が大腸がんになったことと、下痢が気になったことで強めにお願いして実施するに至りました。

 

事前検診で渡されたのは、

  • 検便キット2回分
  • 下剤ニフレックと、緩下剤プルゼニド

です。

 

この日のお会計は2,990円。

内視鏡とは無関係の血液検査を併せて行ってもらったためで、実際はもう少し安いと思います。

 

【体験記】大腸の内視鏡検査を受けた

 

事前準備

 

数日前から事前準備が始まります。

 

検査1週間前まで

 

2日に分けて検便を取ります。

検便の結果が出るまでに3日ほどかかるらしいので、検査1週間前までに提出しました。

お腹が緩くなることが多く、2回目は少々下痢をしてしまい、これで大丈夫は少しだけ不安。

 

検査前日

 

前日夜は21時までに消化の良い夕食を済ませ、それ以降は飲食物を口にしてはいけません。

またワカメやヒジキなどの海藻類は避けて欲しいと言われました。腸内に残りやすいのかもしれません。

私は万全を期すために、市販の「大腸内視鏡専用検査食」にしました。

 

 

量は少なく薄味ではあるものの、ちゃんと味と食感が感じられます。

(流動食のようなものではなく、歯ごたえはあります)

 

寝る前に、翌日の便を出しやすくする緩下剤「プルゼニド」2錠を飲み就寝します。

 

【体験記】大腸の内視鏡検査を受けた

 

検査当日

 

検査当日は朝から何も口にしてはいけません(水くらいは大丈夫と思います)。

また検査5~6時間前から下剤ニフレックを飲み始めます。

(お腹の弱い私は、下剤を飲む前に既に3回ほど排便してしまっていました…)

 

 

ポカリスエットのような爽やかな匂いのする粉を、説明書にある通りの容量で溶かしていきます。

水を1リットル入れたところでよく振って粉を溶かし、もう1リットルを入れて再度振れば完成。

これを10分間隔でコップ1杯ずつ、1時間に1リットルの速さで飲んでいきます。

 

【体験記】大腸の内視鏡検査を受けた

 

匂いとは違い味はあまり美味しくはなく、口当たりは海水のよう。

ただ真水よりもどんどん飲める感じです。

 

一口目を飲み始めてちょうど30分後に1回目の便通が来ました。

その後もだいたい15~30分間隔での便通が続き、2時間で飲み切った後45分後に恐らく最後の便通が来ました。

軟便がほぼ液体のみとなり、お腹の中が空っぽになったことが分かります。

 

なお後から情報収集したところ、下剤の種類によっては美味しいものもあるそうです。

「マグコロールP」というものが評判なので、気になる人は検査時にリクエストしてみるのも良いでしょう。

 

 

下剤を飲む前も含めて、この日だけで12回の排便となりました。

比較的やわらかい、質の良いトイレットペーパーを使用していたにも関わらず、お尻回りはヒリヒリ。

この状態で内視鏡を挿入できるのかと若干不安になります。

 

検査当日の流れ

 

お腹が空っぽになったところで病院に向かいます。

検査中は鎮静剤で意識が朦朧とすると聞いていたので、念のため車や自転車を控え徒歩で行きました。

また検査しやすいように上はTシャツ1枚、汚れたパンツを見られるのも嫌なので黒いものを着用しました(これは杞憂でしたが)。

 

病院の受付で診察券を渡すと、普段とは違う特別な待合室に通され、初めてのことに緊張し始めます。

この時点でも一度トイレに行きました。個室が一つしかない病院なので気が抜けません。

 

程なく助手の方が見え、不織布素材の上下検査着に着替えるように言われます。

上はTシャツの上からでOK。下は靴下も含めて全て脱いだうえで着用する形。

お尻の部分に切れ込みが入っていますので、ここから内視鏡を挿入するのでしょう。

 

1メートル四方くらいのおむつシートが敷かれた検査台の上に横になり、腸の動きを鈍くするための鎮静剤を静脈注射してもらいます。

若干朦朧とはするものの意識はある状態での検査となるようです。

鎮静剤がよく効くようにか、部屋の電気を暗くしてくれました。

 

検査は左側を下にして横になり、お尻を突き出した状態で行われます。

まさにこんな形です。

 

【体験記】大腸の内視鏡検査を受けた

 

そうこうしている間に鎮静剤が効き始め、若干意識が遠のいてきたところで検査開始。

お尻回りをモゾモゾと処置されていますが、そこまでの挿入感や、お腹の中で何か処置をされている感は感じません。

 

体感4~5分経ったところで、反対側に寝返りを打つよう指示されます。

内視鏡を挿入したままうつ伏せ状態になり、その後右側面が下になるように回転。

狭いベッドの上から落ちるのではないかと心配しましたが、助手の方がうまくアシスタントしてくれます。

 

うまく反対側を向くと、内視鏡のモニターが目の前にあり、実況中継を受けながらの検査になりました。

 

検査は内視鏡を奥に進める→ガスを噴射して腸を拡げてチェック、の繰り返し。

途中炎症を起こしている部分があったため、生検のために組織を一部切り取ります。

モニター越しに見ていると、洗濯バサミのような器具を腸の患部に押し付け、バチン!という感じ。

もちろん痛覚を含む感覚は全くないものの、自分の腸内に血が滲んでいるを見るのはあまり良い気持ちではありません(流血はせず、本当に少し滲む程度です)。

バチン!の後、糸状のものでスルスルと組織を摘出しているようなことをされており、その感覚だけはありました。

 

「ここは大腸の一番奥ですよ」「盲腸ですよ」と先生が都度都度解説してくれて、「へぇ~・・」と感心しながら見ていました。

 

あっという間に検査は終了し、内視鏡が抜かれます。

抜く瞬間、ちょっと粗相しないかと不安だったものの、全く問題ありませんでした。

検査後は少し休みましょうね、と言われ、そのまま仰向けになります。

鎮静剤の効果と相まってこれが本当に気持ちよく、暗い部屋で10分くらい寝てしまったと思います。

 

気づけば開始から45分が経過。

フラつかないことを確認しながら起き上がり、着替えるよう促されます。

この時初めて気づいたのですが、内視鏡をスムーズに挿入するためかお尻全体にオイルのようなものが塗られていました。

塗られたことに気づかなかったので、恐らく自分が思っている以上に鎮静剤が効いていたのだと思います。

そのままだと気持ち悪いので、ティッシュで軽く拭った上でパンツに履き替えました。

 

終了後ベッドの上で座って待っていると、先生が内視鏡を印刷したものを元に説明してくれます。

 

【体験記】大腸の内視鏡検査を受けた

 

※モザイク処理をしています

 

私の場合、幸い癌やポリープは見つからなかったものの、数カ所に炎症が見られるようで、生検をして10日後に検査結果説明ということになりました。

 

検査は全体で1時間ほど。内訳は以下の通りです。

 

  • 事前説明:10分
  • 内視鏡検査:20分
  • 休憩:15分
  • 説明とお会計:15分

 

当日の診察代は16,600円。

【体験記】大腸の内視鏡検査を受けた

 

診療明細を見たところ、点数の半分くらいは生検だったので、特に問題のない方はこの半額くらいだと思います。

 

終了後は若干フラつきますので、家までは徒歩で帰ります。

また検査中に送気されたガスのせいでお腹がパンパン。

このまま出してしまうと粗相の可能性が高いので、オナラはトイレでするようにしましょう。

 

検査後すぐに食事を摂ると、腸が活性化していないため便秘になりやすいとのこと。

2~3時間経ってから摂るように言われました。

が、私の場合は鎮静剤の効果が心地よく、そのまま家で昼寝をしてしまいました。

 

初めての食事は消化の良い、刺激の少ないものにします。

また生検をした場合、当日はアルコールはNG。といってもあれを見るとアルコールを飲む気はしませんでしたが・・・。

 

また食べ物が大腸に届くまで、半日くらいはオナラはトイレでしたほうが無難。

固形物より液体物の方が先に大腸に届きますので、粗相をする可能性が高いからです。

 

検査結果

 

約10日後に検査結果が届くので、再度病院に行きます。

生検の結果は幸いにも「悪性所見なし」でした。

 

【体験記】大腸の内視鏡検査を受けた

 

かかった費用は、20,000円

 

今回かかった費用は、合計2万円でした。

 

内容 金額
事前検診(薬・下剤) 2,990円
当日検査 16,600円
事後(検査結果を聞く) 410円
合計: 20,000円

 

所感や注意点など

 

最後に注意点などをまとめます。

 

何らかの症状がないと保険適用されない

 

私のかかりつけ医院だけかもしれませんが、何らかの症状がないと保険適用されず自費になるとのことでした。

例えば普段からお腹が緩い、ガスが溜まりやすいなど、症状がある人は正直に伝えた方が良いと思います。

 

おしりの拭き方に注意(ウォシュレットは必須)

 

事前に大量に飲む下剤のせいで、少ない方でも7~8回、私のように多い人だと10回以上トイレに行くことになります。

どんなに良質なトイレットペーパーを使ってもヒリヒリしますので、おしりは拭かずにティッシュでトントンと水分を取る程度にしたほうが無難です。

※ウォシュレットは必須です

 

3ヵ月以上前のがん保険加入がおすすめ

 

内視鏡検査でガンが見つかった場合、その後がん保険には加入できなくなります。

私はこのことだけが気がかりで、結果を見るまで気が気ではなかったです。

気になる方は事前に保険に入っておくことをおすすめします。

通常がん保険は、加入後3ヵ月以内にがんが見つかっても保険適用されませんので、その点だけご注意ください。

 

ちなみに増田さんの詳細レビューも参考になりますのでリンクを貼っておきます。

 

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