Udemyってのがいいらしいけど、たくさんあってどれを選べばいいか分からない!!
オンライン講座として動画で学習を進められる「Udemy」。
「プログラミング未経験者は、まず何をやればよいの?」とよく聞かれます。
元営業データサイエンティストの私が実際に試して、おすすめできる講座をまとめてみました。
記事を書いた人
元営業という経歴を活かしながら、金融・製造・流通業のお客様を中心にAI活用コンサルや定着支援・人材育成の支援をしたり、講演や執筆活動など幅広く活動しています。
ヤエリ(@yaesuri_man)
普段のお客様との会話の中でよく話題に出るこのテーマ。
技術畑ではないものの、長らく現場の実務に携わってきた視点は喜ばれることが多いです。
こんな方におすすめ
- プログラミング未経験からAI人材を目指す文系職
- Udemyが気になっているが、講座が多すぎて決められない人
- エンジニアがおすすめする講座は難しすぎる!もっと簡単なのを!という人
結論から言うと、個人的にもっともおすすめしたいのは、「ビジネスケースで学ぶPythonデータサイエンス入門」です。
タップできるもくじ
Udemyとは
Udemyとは、2010年にアメリカで生まれたeラーニングサービス。
日本ではあのベネッセの出資を受けてサービス展開しています。
ココがポイント
- 世界最大の講座数
- 講師に質問できる
- 再生速度を調節できる
- いつもセールをやっていて、安い
- 30日返金保証がある
Udemyのおすすめポイント
世界最大の講座数
記事執筆時点、公式サイトでは実に100,000以上のオンラインビデオコースがあると紹介されています。
その多くは海外製ですが、中には日本語訳の字幕がついてくるものも。
資料など条件が揃えば、個人でも講座を発信できるシステム。
ここが、講座数世界一を維持し続けているポイントです。
講師に質問できる
Udemyの動画にはQ&A機能が付いており、講師に直接質問ができます。
画面下の「Q&A」を選択すると、
こんな画面が開き、既に回答済みの同様の質問を検索できます。
検索してみて回答が無いようであれば、新たに質問をします。
この際「返信をフォローする」にしておけば、回答があった時に優先的に表示されるようになります。
比較的、質問に対する回答が早い講師が人気のようです。
再生速度を調節できる
Udemyのオンライン講座のビデオは、上記の通り再生速度を変更できます。
- この講師、喋るのが速すぎる!
- 逆に遅すぎてまどろっこしい!!
というような時は、自分の好みに調節することが可能です。
多くの講座は、視聴者に優しくゆっくり喋ってくれていますが、これが逆にストレスになることもあるのですよね・・・。
いつもセールをやっていて、安い
一度でもUdemyを使ったことがある人は分かると思います。
「Udemyの定価は、あって無いようなもの」。
中には90%OFFというサービスもあります。
ぶっちゃけ言い換えると、セールではない時に定価で買うのは大損なので気を付けて下さい。
後述の通り、30日以内なら返金してもらえるので、気になる講座がセールをしていたら迷わずポチりましょう。
30日返金保証がある
Udemyの講座に満足できない場合は、30日間の返金保証を利用することが可能。
やり方も簡単。以下のように「Request a refund」を選択し、コースURLを添えて連絡をするだけです。
つまり、
- 悩んだり、セールだったりしたら、とりあえず申し込んで試してみる
- 身につかなかったら、30日以内に返金してしまう
という荒業ができてしまいます。
特に気になる講座がセールをしていたら、迷わずポチることをおすすめします。
Udemyの注意点
利用者のITリテラシーが高いのでレビューに注意
Udemyの特徴として「利用者のITリテラシーが高い」点が挙げられます。
つまり、講座の口コミ情報もレベルが高いため、レビューを読み解くには注意が必要。
エキスパートなエンジニアは、我々にとっては雲の上の存在。
あなたと同レベルの人の口コミを信じるようにしましょう。
定価で契約しないように注意
これは「メリット」の所にも記載しましたが、Udemyの定価はあって無いようなものです。
一年中セールをやっており、90%OFFというのもザラ。
定価で契約しないように、くれぐれもご注意下さい。
もし30日以内に返金する前提で定価契約するなら、Googleカレンダーなどに期日をメモっておくことをおすすめします。
データサイエンティストを目指す文系職の、Udemyオンライン講座の選び方
背伸びをしない
前述の通り、全体的に利用者のITリテラシーが高いのがUdemyのポイント。
その講座の口コミのレビューが良いからといって、貴方に合っているかどうかは分かりません。
(以下の講座紹介はその観点で本当に簡単なものを選びました)
日本語講師の講座を選ぶ
Udemyには海外の講座に日本語字幕をつけているものがあります。
しかし、一部日本語訳が微妙なので、AI・機械学習初心者にはおすすめできません。
我々初心者は、ちょっとした意訳や表記の揺れで心を乱してしまい、余計なところに意識が行ってしうもの。
素直に日本語講師の講座を選んでおいた方が無難です。
データサイエンティストを目指す文系職におすすめ Udemyオンライン講座5選【python】
ここからは、普段私がお客様に相談された際に紹介しているおすすめ講座の解説です。
どれも特徴がありますので、自分に合ったベストな講座を探してみて下さい。
講座名 | みんなのAI講座 | Pythonデータ サイエンス入門 | 脱ブラック ボックス講座 | Python3 の基礎 | 教育データ 分析入門 |
---|---|---|---|---|---|
一言でいうと | 広く浅く | コンペを通じて理解 | 数学を抑えて理解 | python基礎中の基礎 | 分析を通じて理解 |
セール価格 (定価) | 約2,000円 (15,000円) | 約3,000円 (19,800円) | 約2,000円 (15,000円) | 約2,000円 (15,000円) | 約2,000円 (15,600円) |
レビュー評価 | 4 (4,782件の評価) | 4.4 (2,480件の評価) | 4.3 (6,049件の評価) | 4.2 (121件の評価) | 4.2 (93件の評価) |
所要時間 | 5.5時間 | 8時間 | 4.5時間 | 11時間 | 6.5時間 |
こんな人におすすめ | 広く概要を掴みたい人 | とにかく実践!な人 | 基礎数学を抑えたい人 | 地道に進めたい人 | 実データを分析したい人 |
みんなのAI講座 ゼロからPythonで学ぶ人工知能と機械学習
プログラミング講師である、我妻 幸長さん @yuky_az による「みんなのAI講座」。
約5.5時間というUdemyの中ではそこそこ短めな講義の中に
- 人工知能(機械学習)の概要
- python学習環境の構築
- pythonの基礎
- 各種ライブラリの活用
- Deep Learning系(TensorFlow)
といった、AI・機械学習界隈で流行りのポイントが一通り詰め込まれています。
pythonについては、Anacondaのインストールをゼロから教えてくれるばかりでなく、
- 四則演算
- 文字列操作
- 分岐など
といった、基本的なpythonの記述方法を一通りレクチャー。
人工知能やpythonの一通りの基礎を身につけたい、文系卒のプログラミング未経験者におすすめです。
更には、JDLAのG検定資格も一部カバーしています。
これから試験を受けるという人にもおすすめできる内容。
一つだけ注意点としては、昨今の主流である「python3」ではなく「python2」を前提にしている点。
勘の良い人なら許容できるレベルの違いですが、自信のない人はこの動画に合わせてpython2をインストールした方が無難です。
語り口もゆっくり、かつ質問をするとすぐ答えてくれるという親切さも人気のポイント。
全てのプログラミング未経験者におすすめできる動画です。
※G検定についてはこちらをどうぞ
-
G検定関連の記事まとめ(JDLA ディープラーニング ジェネラリスト検定)
続きを見る
ビジネスケースで学ぶPythonデータサイエンス入門
「株式会社SIGNATE」という、データサイエンスのコンペティションサイトを運営する企業の講座。
いわゆる日本版kaggleです。
その企業が、自社のコンペ題材を元に、機械学習でできることを一から解説してくれます。
その代わり、「人工知能とは?」的な学問の部分は無し。
与えられたデータを元に、機械学習の実装に特化した講義です。
というツッコミが出そうですが、個人的には今回挙げた中で一番おすすめしたい講義。
なぜなら、SIGNATEのコンペ題材を通じて、自分が書いたpythonコードが「動いている」という実感を得られるからです。
- まずはこの講座をやってみる
- 難しかったら「みんなのAI講座」をやってからリベンジ
という流れが、上達の近道。
いずれにしても30日以内であれば返金できますので、どんどん試してみましょう。
参考記事
-
Python初心者こそkaggleから始めるべき3つの理由
続きを見る
【キカガク流】人工知能・機械学習 脱ブラックボックス講座 - 初級編 -
株式会社キカガクという、この界隈では有名すぎる企業の講義。
他の講座とは少しだけ毛色が違います。
それは、機械学習に必要となる基礎的な数学を理解できるという点。
微分や単回帰といった、文系卒でも高校の必修科目でやったであろう基礎を学習できます。
私は、文系AI人材を目指す以上、数学からは逃げられないと考えており、遅かれ早かれいずれは通らなければならない道。
この機会にざっと理解しておくのは結構おすすめです。
Python3 の基礎 - 超入門・再入門 -
全11時間の講義の中で、pythonの基礎中の基礎
- データ構造
- 繰り返し処理
- ファイル入出力
- 関数
といった文法や記述方法をレクチャーしてくれる内容。
「省かず、端折らず、確実に」の表題は伊達ではありません。本当に丁寧です。
一方で、新しい商品を買ったらマニュアルを読み飛ばしていきなり使い始める私のようなタイプには向いていません。
あくまで教科書を一から順に進められるタイプにおすすめの内容です。
※私には合わないので辛口内容になってしまいましたが、私が紹介したお客様の中には、
お客様担当
「Python3 の基礎 - 超入門・再入門 -」が一番丁寧で良かった
と仰っていた方がいたことをお伝えしておきます。
Pythonによる教育データ分析入門:Pythonの基礎から回帰分析・項目分析まで
こちらも、Anacondaのインストール方法からレクチャーをしてくれる動画。
特徴的なのが、機械学習というよりは通常のデータ分析を通してpythonの使い方を講義してくれている点です。
- データを元にした、基礎統計情報の表示のさせ方
- 回帰分析
- 各種グラフ描画
などなどを、pythonを使ってレクチャーしてくれます。
こちらも実戦形式なので、マニュアルを読み飛ばすような(私のような)タイプにもおすすめできる内容。
また「教育データ分析」となっていますが、もちろん教育産業に携わっていなくてもokです。
データサイエンティストを目指す文系職におすすめ Udemyオンライン講座5選【python】まとめ
ここまでUdemyの5つの講座を紹介させて頂きました。
個人的な好みでいうと、まずは「ビジネスケースで学ぶPythonデータサイエンス入門」です。
まずこれをやってみて難しいようであれば、一瞬「みんなのAI講座 ゼロからPythonで学ぶ人工知能と機械学習」に立ち戻って、5.5時間頑張った後に戻ってくると良いでしょう。
繰り返しになりますが、Udemyの良いところは、30日間返金可能という点。
提供側からしてみたら、原価は動画コンテンツの制作費のみ。
ユーザの間口は広ければ広い方が良く、例え返金になったとしてもより多くの人に視聴してもらいたいわけです。
というわけで、後ろめたいことは全くありません。
気になる動画はどんどん購入して、試してみて頂けたらと思います。
※くれぐれも、30日の返金期限だけはご注意下さい!
「営業とAI」に関する記事は以下にまとめています。
是非こちらもどうぞ。
-
目指せ「文系AI人材」に関する記事のまとめ
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