以前、親しい人からランドマークエデュケーションが開催するセミナー「ブレイクスルーテクノロジーコース」の勧誘を受けたことがあります。
結論から言うと私は説明会に参加しただけで受講はしませんでした。
ですが、説明会の場で「こういう世界もあるんだなぁ。」と社会勉強くらいにはなりました。
具体的な断り方は記事の最後のほうに書いてありますので、時間の無い方は飛ばして読んでください。
ココに注意
当記事はランドマークエデュケーション社の研修を否定するものではありません。実際に「受けて良かった」という意見も複数あります。最終的にはご自身でご判断ください。
タップできるもくじ
ランドマークジャパンの自己啓発セミナー説明会 きっかけ
当時の私は所属する環境に恵まれておらず、
- 自部署内の評価は中の下
- 一緒に仕事をする他部署のメンバーからの評価は良い
という良く分からない状況で、自分の仕事のやり方や、どうするのが正解なのかを日々模索していた時期でした。
一方、直属の上司がこれまたクセのある方で
- 部下に厳しく自分に甘い
- 文句は言うが責任は取らない
- 自身の過去の営業成績が良いため、上司からは気に入られている
という、上司としては非常にタチの悪いタイプ。
ある日、金曜の夜中だたっと思いますが、一人深夜残業している中その上司から電話がかかってきました。
深夜に仕事をするタイプではないのでおかしいなと思い取ってみると、以下のような話。
上司
- 是非紹介したいセミナーがある
- 営業として一皮も二皮もむけることができる
- 但しお金がかかることなので、説明会に出て判断して欲しい
上司は自己啓発セミナーにハマるようなタイプではないので、その時は特に怪しさは感じませんでした。
翌週、職場でセミナーの詳細を聞いてみると、
上司
- 数十年の歴史のあるセミナー
- 自分自身もそのセミナーを受けて勉強になった
- 今度の説明会には上司の母親も参加する予定(!?)
とのこと。
ですがその上司にこれ以上嫌われたくなかったので、断る事はできず。
ランドマークジャパンの自己啓発セミナー説明会 当日の様子
忘れもしない、日本史に残る歴史的な大災害が発生した日の数年後、同じ日でした。
場所は五反田かどこかの大きめのビルの3~4階だったと思います。
夜19:00から始まるというので少し早めに会場のフロアに到着。
すると、エレベータのドアが開いた途端その異様な熱気に、普通ではない何かを感じます。
会場内はたくさんの人で溢れ返り、ところどころで大きな声で挨拶、握手、抱擁をする人達。
その場にいるほぼ全員が異様なまでにハイテンションなのです。
そんな様子を茫然と見ていると、上司が私を見つけ駆け寄ってきました。
上司の母親と挨拶した後に色々話していると、どうも今回の数時間のセミナー中、上司は別室にいるとの事。
「終わったらまた落ち合おう!」と言われたのですが、この時点で途中で帰る事を堅く決意した私。
説明会は、全体説明(偉い人の話)、参加者の体験談、個別相談会という名の勧誘 の3つで成り立ちます。
説明会①全体説明(偉い人の話)
ピシッとした身なりの外資系サラリーマンのような方でした。
目だけが異様にギラギラしていたことだけが印象的です。
説明内容は、
- このセミナーは数十年の歴史を持つ
- 数百人の卒業生がいて、様々な分野で活動している
- 是非参加者の体験談を聞いてみて欲しい
という程度で、テンションは高いものの中身は薄く意味のある内容ではありませんでした。
説明会②参加者の体験談
続いて過去にこのセミナーに参加した人の体験談が紹介されます。
3人が順番に話すのですが、どの人も言うことは同じ。
- 素晴らしいセミナーだった
- セミナーを受けて人生が変わった
- この体験を多くの人に知って欲しい
セミナーの内容については全く触れられません。
3人のうち印象に残ったのは、今日この日のためにわざわざ北海道から出て来たという定年近いであろう男性。
身体に合ってないヨレヨレのスーツにメガネ・無精ヒゲのこの方は、なんと体験談を語るうちに感極まって大勢の前で泣き出してしまったのです。
説明後、初めに全体説明をした偉い人と熱い抱擁を交わしていました。
説明会③個別勧誘
体験談の説明が終わると別室に通され、そこで個別勧誘が始まります。
別室のレイアウトは以下の通り。
四角が机、〇が人です。
各テーブルにて個別面談(勧誘)をし、OKが出たら部屋奥の申し込みスペースにて、その場で申し込みをさせられます。
一つしかない出入口の両脇には男性社員が立っており、簡単に出入りできる雰囲気ではありません。
私の個別勧誘の相手は、なんとあの泣き出してしまった男性。
個別勧誘では以下のような話がありました。
- 今日は誰の紹介で来たのか
- 今の仕事や、仕事上の悩み
- 現状を打破したくないか
- 自分はこのセミナーを受けてこんなに変わった
- セミナーの値段(3日間で15万円+税)
一通り話を聞いてから、ここまでの説明会で自分が思った疑問をぶつけてみます。
- 素晴らしいセミナーということは分かったので、3日間の具体的なプログラムを教えて欲しい
- いくら素晴らしいものでも、具体的な内容が分からないと15万円払う気がしない
私はずっと同じことを聞いているのですが、何度聞いても、のらりくらりと要領を得ない回答ばかり。
質問に対する答えが全く返ってこないのです。
どうやらセミナー自体の内容については説明してはいけない模様。
なお私の上司の母親が、個別面談を受けずにこの時点で申し込みをしていたのが印象的でした。
説明会④なんとか退室できた
相手は私が知りたい疑問に回答する気が全く無いようなので、帰る準備を始めます。
すると申し込み担当の方や出入口のガード役が一斉に私の所に来て、
- なぜ途中で帰るのか
- 紹介者には連絡してあるのか?最後に紹介者に会って欲しい。失礼だとは思わないのか
と一斉にまくしたててきます。
ここでも私は「セミナー3日間の具体的な内容が知りたい」と聞いたのですが、やはり具体的な説明はありませんでした。
最後は、「このあと用事があるので帰ります」「紹介者にはこちらから連絡するので大丈夫ですよ」で退室しました。
会場を出た後、紹介者の上司に「用事があるので帰る」旨をメール。
しばらく連絡が来なかった所を見ると、おそらく上司は勧誘役として別室で対応をしていたのでしょう。
翌日になって了承の返信と「また今度感想を聞かせて欲しい」との連絡が。
ただ、その後上司からその旨について会話が上がる事は無く、その数か月後に上司は他部門に異動となってしまいました。
ランドマークセミナーの勧誘の断り方~効果的な方法5つまとめ~
上記の経験を通じて、私が考えた具体的な断り方を伝授します。
ポイントとしては、「お金がない」「時間がない」といった、普段彼らが言われ慣れている反応をしないこと。
反論した瞬間、彼らはテンプレ通りの切り返しをしてきて、埒が明かなくなります。
①難易度★☆☆「興味が無い」で押し通す
実はこれが一番かもしれません。
何を言われようと煽られようと、とにかく「興味がありません」で押し通します。
もちろん相手もそれに対して
- あなたは本当に今のままで良いのか
というような、余計なお世話で切り返してきます。
ですが、とにかく興味が無いものは無いので、ひたすらそれを押し通しましょう。
②難易度★☆☆「セミナーの内容を詳しく教えて欲しい」とお願いする
個人的におすすめなのはこちら。
- 具体的なプログラムを教えて欲しい
- できれば当日の細かいタイムスケジュールを教えて欲しい。それが無いと検討できない
と言えば、それに対しての説明はできません。
論点を変えようとしますので、ひたすら
- 具体的に教えて欲しい
- なぜ教えられないのか
の「なぜ?」「なぜ??」を相手が諦めるまで繰り返しましょう。
③難易度★★☆「お金には困っていない」「現状に不満はない」で押し通す
彼らの言い分は
- 今の自分に不満はないのか
- 大成功すれば生涯賃金が○億上がる。今この瞬間の数十万円は高い買い物ではない
です。
ですので、
「自分は今お金に困っていない」「現状に不満はない」ということをひたすら押し通すのも一つの手です。
本当か?と聞かれた時の理由は何でも構いません。
- 親が経営者であり、将来的に引き継ぐことになっている
- 親が地方の名士であり、広大な土地を持っている
- 株や仮想通貨で儲かっている
疑われようと何しようと、「お金には困っていない」で押し通しましょう。
実際にお金持ちでない人、現状に不満がある人にとっては嘘をつくことになるので、難易度は少し上がります。
④難易度★★★「効果を知りたいので、あなたの家族や同僚を紹介して欲しい」とお願いする
かなりの話術と機転が必要になりますが、
「効果があったのか第三者に聞いてみたい。ついてはあなたの身近な家族や同僚を紹介して欲しい」
と聞いてみるのも一つの手です。
ここでポイントとなるのが、勧誘者の知り合いではなく「家族や同僚」という点。
相手は人間関係を破綻させている場合が多いので、そこを突くわけです。
⑤難易度★★★逆営業する
これもかなりの話術が必要となります。
「③『お金には困っていない』で押し通す」に関連しますが、あなたのビジネスや信条を逆営業するのです。
- 株や仮想通貨など、良い儲け話がある
- 近々値上がりする土地を知っている
- とある宗教に入信しており、そちらに入った方が幸福になれる
要は自分の方がビジネスに成功している、幸せである、と持ち掛けるわけです。
このように論点をずらしてまくしたてれば、相手も諦めるかもしれません。
繰り返しになりますが、ポイントは、「お金がない」「時間がない」といった、普段彼らが言われ慣れている反応をしないこと。
彼らのテンプレートに無い切り返しと根性で乗り切りましょう。
【おまけ①】それでもうまく断る自信がない人向け
ここまで紹介した方法でも断れる気がしない人は、書籍を読んで対策するのがおすすめ。
彼らの思考や断り方がまとまっているので、ネット上の情報よりも信頼できます。
特におすすめするのが、Kindle Unlimitedの電子書籍。
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ここからは、そんなKindle Unlimited対応の書籍を紹介していきます。
マルチ商法に関する悩みを全て解決する本: 断り方・辞め方・辞めさせ方・リスク・失敗した後の再起方法
今回紹介する中で、とりあえずこれだけ読んでおけば大丈夫というのがこの「マルチ商法に関する悩みを全て解決する本」。
勧誘の断り方はもちろんのこと、友人や家族がハマってしまった時の対処の方法や抜け出した後の再起方法などについても詳細に記載されています。
今回3冊紹介していますが、断り方を知りたいだけであればこちらの書籍で十分です。
その『ポジティブシンキング』はやめなさい!: 本当に怖いネットワークビジネスの手口
ポジティブシンキングを巧みに利用した勧誘の手口を紹介した本。
表題はネットワークビジネスとなっていますが、昨今twitterなどで電子商材を販売している人々の考え方を知りたい人にもおすすめできます。
裏のハローワーク 交渉・実践編 Kindle版
最後は、表立ってはちょっと言いづらいような交渉力をつけたい人におすすめの書籍。
普段の生活に使うにはちょっと難しいかもしれませんが、裏社会の人々がどういう考えで交渉を行っているか知りたい人におすすめです。
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【おまけ②】勧誘者のノルマは?紹介料はもらえるのか
ランドマークセミナーに勧誘されたことを周囲に話したところ、なんと私の友人の元カノがこのセミナーに参加したことがあるとのこと。
彼女は参加してから気がおかしくなってしまったようで、彼氏(私の友人)に
- セミナーを是非受けて欲しい
- なぜ受けないのか?
を、毎晩電話をしてくるようになり、しまいには彼女の兄弟、ご両親、彼氏(私の友人)の両親まで勧誘するようになってしまったとのこと。
最終的には彼女の父親が仕事を辞めさせ、自宅に連れ戻し、私の友人との縁は切れてしまったそうです。
これは彼の意見ですが、恐らく紹介料は受け取っていないだろうとのこと。
紹介料を目当てとした勧誘ではなく、心底このセミナーに陶酔しているようだった、とのことでした。
私が説明会場で感じた異様な熱気からも、恐らく紹介料だけが勧誘のモチベーションではないという気がします。
【おまけ③】ランドマークジャパンの自己啓発セミナー説明会 ネットの評判
ネットの評判も以下のような感じですので、各自ご判断下さい。
「ランドマーク ブレークスルー 自己啓発」あたりで検索すればたくさん出てきます。
その他、スマートに働くための記事のまとめはこちらです。
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