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出世できない40代サラリーマンが生き残るために~遅咲きの私の経験~
記事を書いた人
元営業という経歴を活かしながら、金融・製造・流通業のお客様を中心にAI活用コンサルや定着支援・人材育成の支援をしたり、講演や執筆活動など幅広く活動しています。
ヤエリ(@yaesuri_man)
暗く長い下積み時代を経て、最近やっと楽しく働ける環境を手に入れました。
自らが「豊かな働き方をするサラリーマン」のロールモデルとなることで、金銭的&精神的余裕を持ちながらワクワク働くサラリーマンを増やしたい。そんなことを思いながら記事を書いています。
令和元年。
今年は数々の大企業がリストラを敢行し、大きなニュースとなった年でもあります。
企業名 | 条件 | 人数 |
---|---|---|
エーザイ | 45歳以上 | 300名 |
LIXILグループ | 50歳以上 | 人数定めず |
キリンホールディングス | 45歳以上 | 人数定めず |
アルペン | 45歳以上 | 300名 |
カシオ計算機 | 45歳以上 | 人数定めず |
協和発酵キリン | 45歳以上 | 人数定めず |
鳥居薬品 | 50歳以上 | 人数定めず |
コカ・コーラ | 45歳以上 | 700名 |
富士通 | 45歳以上 | 人数定めず |
旺文社 | 45歳以上 | 80名 |
ジャパンディスプレイ | 40歳以上 | 1,200名 |
ノーリツ | 45歳以上 | 600名 |
味の素 | 50歳以上 | 100名 |
ファミリーマート | 40歳以上 | 800名 |
出典:【2019版】大規模リストラを敢行した企業をまとめてみた
上記一覧を見れば、すぐに以下に気づくでしょう。
- リストラ対象はおおむね45歳以上の社員
- リストラ人数を定めていない企業が半数近く
これが何を意味しているかというと「45歳以上の社員は不要」という企業メッセージ。
これまで年功序列で給料が上がってきた世代。
たとえ出世していなくても、それなりの給料をもらっている40代は、企業から見て格好のリストラターゲットです。
出世できない40代のサラリーマンが増えている理由
では、なぜ出世できない40代サラリーマンが増えているのでしょうか。
実は「本人の能力が低い」以外にも理由があります。
40代は世代人口が多いから出世できない
総務省統計局が発表している、世代別人口ピラミッドを見てみましょう。
出典:総務省統計局 人口推計
数年前の統計ではありますが、だいたい赤枠で囲っている部分が、今の40代の人口。
ご覧頂いて分かる通り、20代~60代の全労働人口の中で最も人口が多いのです。
つまりこの世代の大勢のライバルと、数少ない出世のポストを争わないといけません。
単純に競争率が高いのです。
団塊ジュニア世代の我々は、他にも世代人数が多いせいで
- 大学受験の倍率が非常に高かった
- 大学卒業時は就職氷河期で働き口も無かった
- 今後の出世競争は厳しい
- 将来年金も期待できない
という四重苦を背負っています。
ココがポイント
人口が多いので出世競争が厳しい
40代のポストが減っているから出世できない
平成に入って30年間、全く経済成長していない日本においては、業績を維持するために業務の選択と集中を進める企業が増えています。
あちこち手を広げて業務拡大している企業とは対照的に、こうなるとポストは減る一方。
少ないポストを多数の候補者が奪い合う構図です。
若手世代の起用が進み、40代が出世できない
ここでいう「若手世代」はおおむね30代以下を指しています。
一昔前までは考えられませんでしたが、恐らく今の企業の上層部の頭の中は、こうでしょう。
上層部
仕事の出来ない40~50代より、出来る30代を昇進させた方が良いのでは?
「能力がほぼ同じであれば、新たな風を吹き込んでくれる可能性のある若手を登用したい」という上層部が増えています。
いくら仕事ができても年功序列のために昇進できなかった我々にとっては、とても厳しい状況です。
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出世できない40代 遅咲きの私の経験~これまでの私~
かくいう私も、多くのライバルの中で埋もれていた一社員でした。
30代までの私、特に転職してすぐの私は、本当に使えない営業過ぎて、エンジニアから退職勧告を言い渡された程です。
当時はまだ「パワハラ」という言葉が今ほど一般的ではなかった時代。
来る日も来る日も、先輩・上司・エンジニア部門の上司・コンサルタントから咎められ、攻められ、詰められ、鬱寸前にまで追い込まれました。
金曜の夜仕事が終わってから土曜も日曜も、月曜朝の出社が憂鬱で気分が悪くなった程です。
出世できない40代 遅咲きの私の経験~私が実践したこと~
そんな私が実践し、今でも成功だと思っている方法を幾つか紹介したいと思います。
転職サイトに登録した
まずは転職サイトに登録しました。
ただ、「今ある職場から脱出したい」という気持ちからではなく、「自分の市場価値を正確に知りたい」という理由からです。
※むしろ私は、転職サイトを利用しての転職はリスクがあるのでおすすめしていません。
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転職サイトに登録して正確な職務経歴書を記入しオファーを待つと、自分の年収相場が分かります。
転職する・しないは別にして、幾らの年収だったら雇ってくれる企業があるのか?
これを知る事は、精神衛生上非常に助かりました。
と、その職場での仕事を達観できるようになるのです。
何をやって良いか分からないあなたは、まずは転職サイトに登録することをおすすめします。
私がよくご紹介させて頂く転職サイトは以下。
という方は、以下のサイトがおすすめです。
機械学習の勉強を始めた
丁度、世間でアルファ碁やDeep BlueなどのいわゆるAI系のニュースが流行り始めた時でした。
(いわゆる第三次AIブーム)
そこで私は、営業として突出した存在になるため、当時まだ誰も手掛けていなかったAI製品の取り扱いを一人で勝手に始めました。
またAI製品を取り扱うためには、その使用方法や機械学習の考え方など、AIの業務適用方法を理解し、顧客に提案し、導入し、結果を出し、結果を出し続けさせる必要があります。
そのために数々の事例を学習しました。
お客様に学習した事例を持参すると、
お客様
もっとこんな使い方もあるのでは??
とアドバイスを頂く事ができ、更にそのアドバイスを実務に適用する。
そうすると、自分とそのお客様しか知らない新たな利用方法が産み出されるわけです。
こうして私は、この領域における営業の第一人者となりました。
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私がPythonを勉強しようと思ったわけ
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数字より「目立つ」ことを心がけた
営業マンたるもの、とにかく売り上げの数字は気になるもの。。
しかし、く考えて欲しいのですが、こと内資企業においては営業の数字がそのまま評価に結びつかない場合もあるという事に気づき始めました。
いわゆる定性評価です。
- あの営業は、何か新しいことをやっている
- よく分からないけど、何か面白いことをやり始めた
- なぜか顧客や社外の人間と仲が良い
- コミュニケーション能力が高く社内調整がうまい
というような、数字で表れない定性的な部分が、悪い言い方をすると「なんとなく」で評価される事があります。
私の場合は、社外向けセミナーや講演会での発表を積極的に買って出て、大勢の前で喋る事のできる営業という評価を獲得しました。
実際に喋ってみると分かるのですが、どんなに上位役職の方であっても、慣れない人前で喋るのは嫌なもの。
それなのに40そこそこのフツーの社員が憶することなくバンバン喋っていれば「コイツは凄いな」という評価に変わります。
もちろん私も初めから人前で喋れたわけではなく、まずは数人~数十人を前にしてのプレゼンでコツコツと自信を積み重ねていきました。
ちなみに人前で喋る一番のコツは「場慣れ」です。
数をこなせばこなすほど緊張しなくなりますので、なるべく買って出ることをおすすめします。
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出世できない40代 遅咲きの私の経験 遅咲きの私の経験~現在の私~
現在私は、AI製品の主観部門の事業運営担当、及びマーケティングやプリセールスを行っています。
また社外発信をすることが好きなので、社内の広報担当と一緒にプロモーションの方策も一緒に考えたりしています。
プレーヤー時代とは異なり、自分の好きな仕事を行わせて頂き、かつ自分にしかできない業務を手に入れましたので、毎日楽しく仕事をさせて頂いています。
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